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広島市街に唯一残る近代以前の街並み。
DATA
■所在地:広島県広島市西区草津東
■用途:宿場町
付近の地図(mapion)
広島デルタ(三角州)の西の外れに位置する草津は、ごく僅かではあるものの近代以前を感じさせる建築群が生き残っている、極めて貴重なエリアである。この地は戦国時代の「厳島合戦」時に毛利方の軍船の出撃基地であったことから「軍津(いくさづ)」と呼ばれ、転じて「草津」となった。

建築群が残っているとは言え、まとまっているのはphoto#1の曲がり角だけで、あとはポツポツ残っている&名残だけ残っている程度。15分もあれば一通り見ることができる。お手軽街歩きにちょうどいいスポットかもしれない。

これを保存するのはかなり難しいと思う。小さな街ならともかく、 ここは大都市の近郊であるし、しかも鉄道駅に近い好立地である。放っておくと壊されてミニ開発…となる可能性が高い。
保存に最も威力を発揮するのは伝建(1)だが、規模が小さすぎるのでたぶん困難。(個別に文化財として残すことはできるだろうが、それではB級の古い建築が壊されてしまう)
「文化財アプローチ」がだめなら、景観条例等を使った「景観アプローチ」と住環境を維持する「まちづくりアプローチ」がある。広島の場合は後者だろう。法的には地区計画で担保しながら、支援メニューを用意し、外部にファンクラブを形成する…というパターンが考えられる。
このくらいの規模なら、ギャラリー(人を呼び込む)とカフェ(人を滞留させる)が一つずつあればちょうどいいだろう。プチ観光地を指向するなら、駅から徒歩1分という好立地は強力な武器になる。


[補注]
(1) 伝統的建造物群保存地区。自治体が条例化を制定し、該当地区を文化財として保存することができる。特に重要と思われる地区は国が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定する。指定されると、建物の新築・増築には厳しいデザインコントロールが課せられ、昔っぽく改修する工事には補助が出る。広島県内では竹原と御手洗が既に重伝建指定を受けており、鞆が指定を目指している。
ただし、伝建の多くは演出され観光地化されたテーマパークに過ぎないとの批判があるのも事実。私は「残るんならテーマパークでもいいじゃん」と思うけど。
草津
Kusatsu

#1:まとまって残っているのはこの曲がり角だけ。左端にあるのは厳島神社御用達の「小泉酒造」。

#2

#3

#4

#5

#6

#7:
石段の上にお寺がある。

#8:
マンションに飲み込まれそう
[行き方ガイド]
広電「草津」駅から徒歩1分。
バスは未調査。

作成:2004/5/22 最終更新:2004/5/22
作成者:makoto 使用カメラ:Canon PowerShot G3
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