aboutme DIARY
写真日記 2003/夏その1
diary index
やはり妻籠は最強の伝建でした。


大きな写真は「高解像度写真」でどうぞ。
妻籠(つまご)と言えば、町並み保存の先駆け。伝建という制度そのものの契機になった重要なエリアだ。

とりあえず押さえておこう程度に考えて行ったわけだが、雨上がりの夕暮れに宿場にたどり着いたとき、本当に驚いた。これはすごい。今までに行った伝建の中では間違いなく首位。「まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう」 という陳腐なコピーも、この地にはふさわしい。

ただし、ここも保存運動前は中途半端に文明化(アルミサッシなど)された家が当然多かったわけで、これは演出なのである。なのにここまで完成度が高い(ヤラセっぽさが極小化されている)のは、いくつか理由があると思う。

(1)元々よく残っていた
元々立地が悪く産業も無いのに政治的思惑のせいで栄えた町の場合、逆に没落は早く、家を建て直す余裕すら生まれないため、結果として建築群がそっくり保存されるケースが多い(萩市がその典型)。宿場町もそうなのだろう。
(2)歴史的建築保存の
歴史が長い
修景工事から20年以上の月日が流れ、ようやく新旧の部材が馴染んできた。つまり空間演出としての修景が歴史の一部になったということだ。
(3)周囲に何もない。
山奥であるため、周囲に眺望を遮る高層建築や鉄塔がない。京都・金沢にはない魅力だ。
(4)適度な観光需要が続いている
周囲に大きな観光地が無いので、目的を持ってやってくる観光客が多いように思える。(中山道を歩く…とか、明らかにここメインで来ている)
観光客の質が良ければ観光地の質も上がる。





<関連ページ>
建築マップで、馬籠宿(妻籠宿の隣)にある、「藤村記念堂」について書いたもの。


発電所や橋梁などの近代化遺産も豊富。

妻籠・馬籠間の中山道。石畳が続く。

桃介橋。近代化遺産。劣化したコンクリートがいい味を出している。
[index]
Copyright(C) arch-hiroshima 2002 All Rights Reserved