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写真日記 2003/06/21
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「失われた景観」…。

午後から東京ランポの勉強会に出席。テーマは「景観論」。この勉強会の教科書として「失われた景観(松原隆一郎 著・PHP新書)」を読んだ。
その印象を簡単に書くと、「多くの研究者がチマチマ外堀を埋めているのに、この本は
外堀を飛び越えていきなり本丸に斬り込んだ」という感じだ。 景観論に興味があるなら一読をすすめたい。

景観が厄介なのは、その価値に個人差が大きく、しかも同じ個人でも、比較的簡単に価値がコロッと変わってしまう点にある。今までは街を覆う電線なんか気にならなかったけど、ヨーロッパ旅行から帰ってきたとたん、日本のあまりのひどさに無性に腹が立つ…といった経験は多くの人が有しているのではないだろうか。では、電柱を全て撤去すれば100%良い景観になるかというと、そういうものでもなくて、例えば今流行の「昭和30年代風まちなみ」では逆に電柱があった方が雰囲気があると感じる。…ね、難しいでしょ?

多くの都市計画の研究者たちは今の都市景観を良いとは思っていない。そこで彼らは風景の数値化を試みてみたり、景観の良さをお金に換算して人々を振り向かせようとしたり、とにかく外堀を埋めようと躍起になっている。ただ、そこで取り扱う景観とは、歴史系・自然系都心系など、ポテンシャルが高い場所が多く、本書のように、自分が住んでいる住宅地のような身近な都市景観にまで手が回らないのが実情であろう(私の卒論もその一つ)。


勉強会の後は居酒屋に流れ込み、そのまま朝まで飲んでしまう…。
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